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日頃の憂さを晴らすために、一日中タバコをプカプカ、夜は居酒屋で一杯!
喫煙は全身病の原因のひとつに挙げられています。
喫煙は血液を固まりやすくさせるため、肺栓塞症との関連が指摘されています。
スウェーデンにおける男性855人×30年間の追跡調査によって、1日15g(タバコ1g=約1本)以上の喫煙による静脈性血栓塞栓症のリスク増加は2,82倍と報告されています。
体には、心臓から手足のほうへ流れている動脈と、手足から心臓のほうへ流れる静脈があり、このなかを血液が流れています。
心臓はポンプの役目をして、血液を動脈に送り出しています。
静脈にはポンプはありませんが、代わりに力を入れて手足を動かすなどの筋肉の収縮で、静脈の流れが速くなります。
けがをした時に経験があると思いますが、傷からの出血はしばらくすると自然に止まります。このように血液が固まることを「凝固(ぎょうこ)」といいますが、血液を循環させるために、血管内部では血液は凝固しません。
しかし、手足の静脈のなかで血液が凝固することがあり、これが「深部静脈血栓症」で、できた血液のかたまり(血栓)が血管のなかを流れて肺の動脈に詰まる病気が「肺血栓塞栓症」です。
「深部静脈血栓症」と「肺血栓塞栓症」は連続した病気ですので、合わせて「静脈血栓塞栓症」と呼んでいます。
今では「静脈血栓塞栓症」を患う方も多くなって参りました。