大胆なことやらないと病人も医療費も増え続きますよね。
朝のラジオでもこの話題を取り上げていましたよ。
「砂糖は毒」
アメリカの某小児科医たちが言うには、そういうことらしいです。
しかも、砂糖は生きるために不必要だとか。

砂糖はアルコールやタバコ同様に健康に害を及ぼすとみなすべきで、各国政府は糖分を含む飲食料にも課税せよと訴える論文が、2日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載されました。
砂糖や飲料の業界が一斉に反論する事態になっています。
 
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校の小児肥満症の専門家や健康政策の研究者ら3人が執筆したこの論文によると、心臓病やがん、糖尿病などで死亡する人は世界で年間約3500万人に上り、こうした生活習慣病は富裕国だけの問題だけではなく、今や発展途上国にまで押し寄せつつあるとのこと。

この50年間で世界の砂糖消費量は3倍に増え、特に米国では1日あたりの平均摂取カロリーが大幅に増加しました。

過剰摂取による肝臓への毒性や依存性、その結果もたらされる社会への悪影響を挙げ「たばこや酒と共通している」と指摘しています。

そして糖類に課税することで、増大する糖類由来の健康問題(糖尿病やメタボリック症候群など)へのコストを賄うことが可能になり、過剰摂取も抑制できると主張。


「肥満は食べ過ぎと運動不足が原因で砂糖だけを問題視するのは間違い」と訴え、「健康になることは楽しみを奪うことではない」という子ども向けに食育活動を展開しているミシェル・オバマ大統領夫人の言葉を紹介しました。

米国ではメタボリック症候群のため年間650億ドル(約5兆円)分も生産性が下がり、医療費は1500億ドル(約11兆円)にも上っていると論文は述べています。

砂糖を「世界的な健康危機をもたらしている主犯格の1つは野放しだ」とし、「製造業者に砂糖の添加量を減らす動機付けがない」として、ジュースや菓子に添加される砂糖への課税や、子どもへの販売制限などが提案されています。

実際、食品に含まれる飽和脂肪酸への課税を昨年導入したデンマーク(参照:デンマークではついに脂肪税がスタート!!http://microdiet.net/abroad/000263.html)が、砂糖に対する課税を検討しているそうです。

これに対し、米砂糖協会は統計の取り方に問題があるとして「非科学的で無責任」と反論。

「肥満は食べ過ぎと運動不足が原因で砂糖だけを問題視するのは間違い」と訴え、「健康になることは楽しみを奪うことではない」という子ども向けに食育活動を展開しているミシェル・オバマ大統領夫人の言葉を紹介しました。

脂肪税にソーダ税など、次々に課税される嗜好品。過剰摂取が問題なのであって、「健康問題」という事態の解決に課税は果たして一役買うことはできるのでしょうか?!税収増は間違いありませんが…。
 
※1901~1989年までの間、実は日本にも「砂糖消費税」というものがあったのをご存知ですか?これは1989年の消費税導入で廃止となりました。